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第20話 ニコイチ


ニコイチとは「2台の車を溶接してつなげて1台にした車」
2台の事故車があります。
事故車Aは、後半分つぶれちゃってるけど、前半分はまだ使えるぞ。もったいない。
事故車Bは、前半分つぶれちゃってるけど、後半分はまだ使えるぞ。もったいない。
よ〜し!Aの前とBの後をくっつけて、1台の車にしちゃえ〜!!

・・・ってな車のことをいうらしい。
そんな車が中古車業界に出回っていることもあると知ったときにはとてもビックリした。

車の話はおいといて、ドライスーツのお話。

1998年冬に初めてドライスーツを購入し、3年間使用した。
手首が破れやすい素材だったため何度も交換してもらった末、結局別の素材の物に変えてもらった、というトラブルを除けば、 とても快適なドライスーツだった。

2001年秋、4年目に突入する前、破れたネックシールの交換と膝のピンホールの修理と、ついでにオーバーホールも兼ねて、修理に出した。
そのとき、ファスナーが6本ほど折れていることが判明。
ドライスーツ屋のおっちゃんが言うには「慎重に使用すれば、まだしばらくは大丈夫でしょう」とのこと。

私も、ファスナーが少々折れたくらいでは致命的なことにはならだろう、とたかをくくって、「あと1年、できればあと2年もってくれないかなぁ・・」 な〜んてのんきに考えていた。
そしてその冬、4年目のドライスーツを持って海へ。

が!!
そんなのんきに構えている場合ではなかった。
「水没」なんて生易しいモンじゃない。
左肩あたりから、身も凍るような冷たい海水がドバドバ入ってくる。

EX後、手首を少し広げると、生温かくなった海水がバシャバシャと中から流れ落ちてきた。
ドライスーツを脱ぐと、浸水してきた左側は肩から爪先まで絞れるくらいびしょ濡れ。
もちろん、右半身も左半身ほどではないけど、下着までしっかり濡れてる。

ファスナー交換すると2万円ちょっと。
3年間約300本使用したドライスーツに、2万円も出してファスナー交換する価値があるのか?
膝は薄くなってるし、ブーツの底はツルツルだし。

いっそのこと新品ドライスーツを購入するか!

しかし、先立つものが・・・。

う〜ん、う〜ん、と頭をかかえて悩んでいたとき。
「他にいらないドライスーツ、持ってないんですか?」と某ダイビングサービスのガイド氏が聞いてきた。

へ??私はドライスーツは1着しか持ってないが、いらないドライスーツならバディが持ってるぞ。
なんで???

すると、そのガイド氏は言った。
「ドライスーツのニコイチ!!」

そのガイド氏はよくやっているらしい。
上半身と下半身別のドライスーツを合体させたり、ファスナーだけ別のドライスーツのをくっつけたり・・・。
ファスナーは長さが合えば、とても安価でつけかえてもらえるようだ。しかも、ゴミも引き取ってもらえる。

車のニコイチには絶対に乗りたくないけど、ドライスーツのニコイチだったら結構イイかも・・・。
無駄にならなくて、安上がり!



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